あなたがコーチングを受けよう、と思ったら、目標を具体的に決定します。
コーチングを受けに来る人にはいろいろなタイプがありますが、「目標を正しく」設定することは、どんなコーチングにとっても重要なことです。
自分を変えたいのに、変われない
「自分を変えたい」「自分は変わりたい」「こんなところを直したい」のに、なかなか変われない。
自分にコンプレックスを持っている人、誰かに憧れている人、なりたい自分を夢見ている人。
そんな、自分を変えたいのに変われなくて、コーチングを受ける人は数多くいます。そんな人は、目標の設定が間違っているのかもしれません。
コーチングで必要な目標は、「できたらいいな」ではなく「やらなくちゃ」でもなく、「やるべきこと」です。
「弱気な自分を直したい」という場合、「どんな時に弱気になるのか」「なぜ弱気になるのか」「いつから弱気になったのか」など原因を掘り下げて、「弱気にならないためにはどうしたらいいのか」「それを実現するためには何をしたらいいのか」と考えて、その「何をしたら」を目標にします。
漠然とした不安からコーチングに興味をもった
結婚や転職など、環境の変化から急に不安になった
例えば、結婚を前に急に不安になって相談にくる人もいます。
「本当は幸せなことのはずなのに、なぜか不安でどうしたらいいかわからない」。
そんなときの目標は「幸せな結婚式を迎えること」ではありません。それは目標ではなく、目標を達成した「結果」でしかありません。
「なぜ不安なのか」「不安なことは誰のことか」「不安を消すにはどうしたらいいか」「その実現には何をしたらいいのか」と考えて、その「何をしたら」を目標にします。
本人が無意識に気付いている、そして無意識に隠そうとしている不安要素を見つけ出し、改善することが目標になります。
誰かにコーチングを勧められた
部下を育成するために、会社からコーチングを受けるように指示された
「会社や上司からリーダー育成プログラムを受けてこいって言われたので・・」というケースです。この場合、目標はまったく決まっていないと言ってよいでしょう。
本人は決して前向きではありませんし、何をしたらいいかもわかっていません。自分がコーチングを受けるのか、コーチングのノウハウを覚えるのかすら、理解していません。
コーチングは魔法の技術ではありませんから、どの会社にでもぴったり合うコーチングが1つある、というわけではありません。
「会社はどんなリーダーを求めているのか」「そのリーダーは具体的にどういう能力が必要なのか」「どう育てたらいいのか」「育てるためには自分はどうしたらいいのか」「そのために自分は何をしたらいいのか」と考えて、その「何をしたら」を目標にします。
目標は常に「自分自身が行うこと」とする
目標は「自分自身がどうするのか」に設定します。
目標は「自分自身がどうするのか」に設定します。他の人にしてもらう事や、環境に依存することは目標と言えません。
×:こんな組織を作りたい
○:こんな組織を作るために、自分はこうする
×:年収5000万円プレイヤーになる
○:年収5000万円達成するために、自分のここを改善する
ここで決めた目標を達成するために、「現状を明確に」し、何をするか決めていきます。