コーチングでは次のような「会話の技術」を使って、あなたの目標達成をお手伝いをします。
たくさん話してもらうための技術「傾聴」
きちんと話を聴き、言葉にしていない事実や気持ちを明らかにしていきます。
「聞く」(耳に入ってくる音や言葉を受け取る)ではなく、「聴く」(関心をもって意識を向ける)です。
あなたにたくさん話をしてもらうことで、言葉にした事実や、言葉の裏側にある事実、まだ話していない本当の気持ちなどを引き出していきます。
話をしているうちに、あなた自身も気づいていない気持ちや、気づいていても気づかないふりをしている現実などを明らかにして、あなたが抱えている問題や課題を明確にします。
会話を上手く掘り下げる技術「質問」
あなたの話に対して、質問をすることで、あなた自身が考えや気持ちを整理しやすい状態を作ります。
- 「なぜ?」「いつ?」「どうやって?」といった5W1Hを問う質問(オープンクエスチョン)
- 「xxですか?」といったYes/Noを問う質問(クローズドクエスチョン)
- 話を掘り下げるための質問(チャンクダウン)
- 「こんな場合は?」といった視点を変える質問(スライドアウト)
こういった質問によって、会話に上下、左右方向の幅を広げます。
共感、信頼感をつくる技術「ペーシング」
間(ま)や呼吸、リズム、話し方、感情の起伏などをあなたに合わせることで、お互いの間に信頼感や安心感を築きます。
- あなたが怒っている時、一緒に怒る(「こんなことがあって腹が立っているです(怒)」「それは腹立ちますよね!(怒)」)
- あなたが言った言葉を繰り返す(「疲れてるんです」「疲れてるんですね」)
一緒に怒ってくれる人や一緒に感動してくれる人のほうが、信頼できますよね。
しぐさを真似る「ミラーリング」
行動やしぐさを合わせることをミラーリングといいます。
わかりやすい例では、相手が足を組んだら自分も足を組む、相手があくびをしたら、自分もあくびをするなど。
そんな、気づかないような「一致」も、無意識に信頼感につながります。
※「真似してる」って気づかれると、不快感につながる場合もあります。注意。
褒めて伸ばす、認めて伸ばす技術「アクノレッジメント」
あなたの存在を認める、あなたの決断を認める、あなたの成長を認める、など様々です。
人間は基本的に「認めてほしい」生き物ですから、あなた自身が問題解決を続けていくモチベーションに繋がりますし、認めてくれた(つまり、きちんと自分を見ていてくれた)コーチとの信頼感も向上します。
- 成長を感じたことを伝える
- 決断や成果をほめる
あなた自身が「気づいていない成長」を伝えられたらもっと頑張れますよね。 あなたが下した決断が「とても勇気が必要だった」とき、それを認めてもらえたら前に進めますよね。
自分自身を見つめ直すきっかけを作る技術「フィードバック」
あなたの話の内容や、話の仕方などについて、「感じたこと」を正直に伝えます。
- 「この話より、さっきの話のほうが、あなたは楽しそうに話しますね」
- 「限界だった、と聞きましたが、まだ余力があるように感じますよ」
- 「それはあなたにとって、すばらしい成功でしたね」
客観的な感想を伝えることで、あなたが自分自身を見つめ直す手助けになります。
ポジティブな内容も、ネガティブな内容も「そのまま伝える」ことで、あなたの気づきを促します。
目標達成のために違う意見を与える技術「提案・要望(お願い)」
コーチングでは原則、指示をしません。あなた自身が考えて、目標達成に向けて努力していきます。
でも、行き詰ったとき、違う意見を聞きたいときはありますよね。そんな時、「提案・要望」を行います。
指示と「提案・要望」の違いは、選択権があなた自身にある、ということです。
コーチはあなたとの話のなかで提案や要望(お願い)を行い、あなた自身が目標達成のために必要だと考えれば、実行すればいいのです。
- 「xxしてみてはどうですか?」「今週はxxをしてみませんか?」
- 「xxをしてもらえませんか?」「来週までにxxしてもらえませんか?
わざとラベルやレッテルを貼る技術「ラベリング」
「ラベル」とは元々、商品などに貼る「小札」のことです。名前や材料、内容量などを書いて「これは何だ!」と明確にします。
「レッテル」も実はオランダ語で「小札」のことです。どちらも簡単に言えば「わかりやすいように決めつける」ことですね。
わかりにくい問題や、明確ではない目標に、わかりやすくラベリングします。
例えばダイエットに挑戦するあなた。
- 「春までにダイエットしたいなー」をラベリングすると「4月1日までに10kg落とそう」。
あなたのこころや体の状態にラベリングします。
- 「なんとなく痩せましたね」をラベリングすると「顔のラインが細くなりましたね」。